管理形態・委託じしゅかんり
自主管理
賃貸物件のオーナーが管理会社に委託せず、自身で入居者対応・家賃集金・修繕手配などを行う管理形態。委託料を節約できる反面、24時間対応や法務リスクをオーナーが直接負う。
別名: 大家自主管理
自主管理の業務範囲
自主管理オーナーが担う業務は多岐にわたります。
- 入居者募集(仲介会社との連携・内見対応)
- 入居審査・契約締結
- 家賃集金・入金確認・滞納督促
- 入居者からの問い合わせ対応(24時間)
- 修繕受付・業者手配・立会い
- 共用部清掃・点検
- 確定申告・収支管理
これを1〜2人で全戸数分こなすのが自主管理の実態です。
自主管理の市場規模
国土交通省「賃貸住宅管理業務に関するアンケート調査」によると、賃貸住宅の約20%は完全自主管理、約40%は一部委託、約40%は完全委託とされます。地方ほど自主管理比率が高くなります。
メリット
- 委託料(家賃の3〜5%)が不要
- 入居者と直接コミュニケーションが取れる
- 物件の状態を細かく把握できる
- 経費計上で節税できる項目を自分でコントロールできる
デメリット・限界
- 24時間対応のストレス(深夜・休日の連絡)
- 修繕業者ネットワークがないと割高な手配になる
- 法務知識(原状回復・契約解除)の習得コスト
- 規模が拡大すると個人では回らない
- 客付け力で管理会社に劣る
委託への切替判断
「自主管理がきつくなった」と感じるタイミングは複数あります。
- 物件数が10戸を超えた
- 入居者からの夜間連絡が月3回以上ある
- 修繕業者の手配に時間がかかるようになった
- 確定申告の作業に1週間以上かかる
管理委託に切り替えると、委託料は家賃の3〜5%ですが、自分の時給換算で考えると元が取れるケースは多いです。「自主管理を続けるか、委託するか」の判断は、物件数と自分の時間価値の比較で決めます。